新年ご挨拶

2015 戦略が駆動する年

理事長 小川 正治

 新しい年を迎え、皆様のご健勝とご多幸を祈念いたします。
日本を物心ともに急襲し、覚醒させた東日本大震災から早や4年が過ぎようとしている今年、 2015年は日本交流分析協会(以下、本文ではJTAAと呼称)設立38年の年にあたります。また2016年の協会40周年記念大会に向けて更なる発展を期しています。 そこで2015年の初頭にあたり、4,000名の会員とJTAAの社会的勝ち残りが懸かる「JTAA進化戦略」の始動について、あらためて皆様と情報を共有し、ごあいさつといたします。


[情報共有@] JTAAの基本命題は
JTAAが使命として達成をめざす基本命題は以下のテーマです。

・JTAAは、会員それぞれの自己実現に結びつくTA実践環境を創出し続けることによって、組織としての発展
 も実現させる


  注)会員の自己実現=JTAAの発展

[情報共有A] なぜ「JTAA進化戦略」を実行するのか
JTAAの中心事業である交流分析士の資格認証と関係諸活動は、長年にわたる内部環境への過剰適応により既に硬直化し、交流分析士とJTAAの社会的な活躍機会拡大を実現し得ていません。残念ですが社会的評価も十分ではありません。
 そのため、交流分析士とJTAAの現状をブレーク・スルーすることは、JTAA発展のための構造的な要解決課題となっているのです。この期における組織としての「不作為」は被淘汰への道に繋がります。JTAA進化戦略は、まさにこの課題解決のための自己再構築にほかなりません。
<JTAA進化戦略フレーム>
 ・A 基本戦略・・「JTAAブランドのステータス向上」
 ・B 事業戦略・・「収益構造の持続的改善」
 ・C 組織戦略・・「法人体質と協会マネジメントの強化」

[情報共有B] 戦略遂行の組織が始動
「組織は戦略に従う」です。平成26年12月1日 JTAA業務組織は、従来の機能別体制から戦略別業務体制に変わりました。戦略を実行してゆくエンジンが始動したのです。 戦略と組織の関係、その内容を見てみましょう。

<戦略と組織>
基本戦略(JTAAブランドのステータス向上)に対応する二大部門として
@「資格認証・研究部門」とA「交流分析士価値普及部門」を編成しました。
前者@には、JTAA資格認定委員会、教材開発出版部、実践TA研究部、学校教育心の開発研究所が交流分析士資格の認証機関としての中核機能を担います。 その中で「実践TA研究部」は、交流分析士教授で構成する<研究・スーパーバイズ集団>として、JTAAのTA実践研究水準をリードし、スーパーバイズ機能を担います。 後者Aには、専門性向上委員会、論文審査委員会、資格制度再構築プロジェクトを配して交流分析士専門性の向上と社会的信頼度の強化・制度改革を担います。
事業戦略(収益構造の持続的な改善)に対応する部門として「事業部門」を位置づけ、基幹講座普及部、TA心理カウンセリング部、TA子育ち支援部、ビジネスTA実践部、 事業開発プロジェクトで編成しました。文字通りJTAAの各事業を担い、それぞれが収益構造改善のために運営を強化します。
≪プロジェクト≫資格制度再構築プロジェクト(前出・基本戦略に沿って設置)は、@現行交流分析士資格制度の改革・再構築とA新形態「資格認定事業」の可能性を検討し、事業を構想します。 ・事業開発プロジェクト(前出・事業戦略に沿って設置)は、@公開講座プログラム開発など研修事業の増強 A行政等からの受託事業への参入を検討・実行します。