「平成25年 新年ご挨拶」

「人間力を高めて自利利他の社会貢献を」

代表理事・理事長 飯田 國彦

“心身の健康”と“充実した人生”

「@患いなきは最大の利益 A足るを知るは最大の財産 B信頼するは最良の親族 C心の平安こそ最大の幸福なり」(法句経)。 これは交流分析(TA)の哲学(自他肯定)と目標(親密な関係性の構築)に相通じており、生き方を反省する時の物差しのひとつとなります。

身の周りにはTA哲学が受け容れられていないような問題が発生することがありますが、そのような時は殆ど自身が「人生脚本」の中に居て、「幼児決断」にさいなまれて、何かを「ディスカウント」しています。「心の平安こそ最大の幸福なり」に共感しますが、時として「心」がざわざわと騒ぎます。

「七十有五にして、心の欲するところに従えども則を越えず」(孔子)。孔子でさえも意のままに行動して倫理・道徳・法に触れないようになるのに70数年も掛かったと言っています。「心の師とはなるとも心を師とすべからず」(涅槃経)とも言われています。「師としてはいけない心」とは、歪んだ欲求や親P・子どもCによって「汚染された成人A」を指しています。その「汚染されたA」にさいなまれて脚本にはまっていくこともあります。または、このことに「自省」や「Aの気づきによる問題解決ワーク・ショップ」などで気づいて改善された人も多いと思います。

池見酉次郎先生は、日本に初めてTAを紹介し「心療内科」を開設されましたが、常々「心で起きる体の病」「体は正直」「心身一如」と言われていました。「体」の不具合への気づきおよび体との対話から「心の不調」(成人Aの汚染・値引き・ゲーム・ドライバー)に気づくことも多々あります。

吉田兼好に次のような名言があります。「病を受くることも、多くは(自分の)心より受く。外より来る病は少なし」 鎌倉時代に既に池見酉次郎先生と同じような名言があったとは驚きです。自分の体の声を聞くことが心身の健康づくりには大切です。中々体の声が聞けない人が居られるかもしれませんが、ゆっくりと意識を体に注げば悲鳴などが聞こえるようになります。

交流分析は心の平安につながる実践が肝腎です。折角出合った交流分析ですから、「自我状態の肯定面の機能」「成人Aの汚染解除して統合されたAへ」「値引きやゲームからの解放」「ドライバーをアロワーに変える」等充分に活用して、「脚本を書き換え」、「充実した実りある人生」を送りましょう。